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「プロ野球の一流たち」(二宮清純)を読みました。

ニノミヤリベンジしました!!

少し前に二宮清純さんが共同出版している「一流アスリートの「身体脳力」」を読んでひどくがっかりしたのですが、

いや、二宮清純さんの実力はこんなもんじゃないはず!!

と思い、二宮清純さんが書いた別の本をすぐに(ブックオフにwww)探しに行ってある意味リベンジしました。
そして、発見したのが2008年5月に出版された



「プロ野球の一流たち」

です。
まず、一言で表現すると。

超、超おもろかった!!


その名の通り「野球」について書かれたもので、一流選手への取材やインタビューなどから「一流選手の秘密」を解き明かしていきます。
2008年5月というとちょうど2年前ぐらい。
少し前の話になってしまうので、今と状況が違う場面もありましたが、逆にそれがまたよかったりする。

松坂大輔は破格の契約内容でレッドソックスへ移籍してちょうど1年過ぎたあたり。
清原はまだ引退をしておらず、この年が最後の年です。
楽天は野村監督が率いていて、少しずつ結果が出始めた頃。

たぶん当時読んでいてもおもしろかったと思うんですが、当時あんなこと言っていたけど数年後はこうなっているといった感じで2年後の今読んでもすごくおもしろかったです。

前半部分はインタビューを交えながら、古い選手からまだ活躍している選手までを1人ずつ深く掘り下げます。
ノムさんから始まり、古くは中西太、稲尾、土井、大野。
最近引退した清原、古田。
まだ現役の松坂、山崎武司、工藤、渡辺俊介、新井、城島など蒼々たるメンバーです。

二宮清純さんの長年の取材で得られた情報が満載で、野球論から普段の顔まで深い話が盛りだくさん。
特におもしろかったのは、野村監督と山崎武司の部分。

野村監督がどのようにして楽天を強くしたのか?
山崎武司はなぜ40歳になってからまたホームラン王になれたのか?

など、監督側からの視点と選手側からの視点から解き明かします。

それと、古田や渡辺俊介、城島、工藤など元々あまり注目されてなかった選手や体格的に恵まれてない選手、年齢がいっている選手がどのようにして結果を残せたか、結果を残し続けるためにはどうすればいいのか、などが赤裸々に書いてありましてそれがすごくおもしろかった。
一般的には不利に働くような要素を持ちながらそれを克服していくためのヒントが満載で、これは普段スポーツをやっている人たちにとっても一段上に行くためにすごく参考になると思います。

他のスポーツでもそうですし、普通に仕事をする上でも何かが原因でうまくいってない人に読んで欲しい。
どんな一流選手でもずっと順風満帆じゃないし、常に見えない努力があると言う事を知るだけでも少しは救われるのではないでしょうか。

後半は完全に話がずれます(笑)
まずはアメリカを中心にした話。
代理人についてや超アメリカ主体で行われたWBC第1回でアメリカが負けた話。
最後は薬物問題になります。

そして、最終章は日本のプロ野球の問題点。
プロ野球の裏金問題や高校野球の奨学金制度問題などについて、すごく怒っているようでかなり強い感じで批判をしています。
独立リーグなどについても言及していて、一流選手を作るために必要なことっと言った感じでしょうか?

ただ、正直矛盾を感じるような場面もあります。
例えば裏金については、この頃入団前の高校生を含む選手に栄養費などという名目で、多額のお金が流れていたことが問題になりました。
実情はこのようなお金や裏の契約金として何億円も払うような裏金は当たり前のようで、二宮さんは

「自分達が作ったルールすら守れないなんておかしい!!」

と相当怒っています。
法律に引っかかるような問題ではないのですが、「やったもの勝ち」「お金がある球団ばかりにいい選手が流れる」と言った不公平な状況が出来てしまうので、プロ野球連盟がルールを作ったのに黙殺されていると。
これは確かに問題です。今もどうなっている事やら。

次の章では高校生の奨学金制度について書かれています。
これは高野連が作っているルールの中では、入学する代わりに入学金を免除したり、授業料を安くしたりするいわゆる奨学金制度が禁止されています。
ただ、実情はどこの学校でもやっている事で、裏金がプロ野球で問題になった事を受けて突然高野連が奨学金制度を導入していた学校を処分しました。
さらに全国で調査したら何百校もの学校がルールに引っかかってしまい、引くに引けなくなった高野連は全部の学校に処分を下すことになりました。

これについて二宮さんは、「高野連のやり方は横暴すぎる!」「奨学金制度が優秀な選手を生んでいるのだ!」と反論。
元プロ野球選手のコメントや朝日新聞との癒着を載せて、高野連を批判しています。

う~ん。矛盾。

裏金が問題であることや奨学金制度が育成に必要であることはわかりますし、高野連のやり方やタイミングはまずかったかもしれない。
ただ、前者は「悪い制度を黙殺するな!」と言っているのに後者では「いい制度なんだから黙殺しろ!」と言っているように聞こえる。

いいにせよ悪いにせよルールは守らないといけないのは大人の常識。
ルールを適応した高野連を非難するのはやっぱりおかしい。
これまで見て見ぬ振りしてきたのに、突然実施するなんて・・・と言うのは気持ちは分かるけど、ルールを破っていい理由にはならない。
非難すべきは「奨学金制度を禁止する」というルールであって、ルール改正を訴えるべきです。

一時的に問題になったこの奨学金制度の禁止ですが、ちょろっと調べた限り今はどうなっているのかわかりませんでした。
結局、また暗黙の了解に戻ったのかな??

少し矛盾点は感じましたが、二宮さんが野球界をよくしたい!という気持ちがすごく伝わってきました。
それにただの批判ばかりじゃなくて、どのようにすべきという提案もちゃんとあるので、ただの批判本ではありません。
いろんな問題があるという事がよくわかりましたし、すごく参考になりましたよ。

全体を通して言えば、すごく買いな本だと思います。(今でも)

やっぱり二宮さんは裏切らなかった。
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