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野球を学問する(桑田真澄、平田竹男)を読みました!!

野球を学問する野球を学問する
(2010/03)
桑田 真澄平田 竹男

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桑田さんがまじめ過ぎてちょっと引いた・・・

僕は桑田真澄が大好きです。
どう考えてもいい人過ぎるでしょう!!

ピッチャーフライに飛び込んで大怪我した数年後の復帰戦。
誰もが拍手を送ったあの場面。
ピッチャープレートに手を載せて、数秒間祈るようにしていたあのシーンは忘れません。

39歳にして大リーグ挑戦をし、パイレーツで1軍へあと少し。
オープン戦でまさかの審判への激突でまたもや大怪我。
ただ、笑顔で「またがんばります」と話していた姿は忘れません。

その時に、清原から手紙をもらっていたのをテレビで見ました。
長年のわだかまりを越えて、遂にKKコンビの友情が戻った瞬間でした。
その手紙の内容。まったく忘れましたが僕もワーワー泣きました。
そして、笑顔で大丈夫と笑っていた桑田さんが涙していた姿は忘れません。

清原の引退の時に、何か力になれないかとバッティングピッチャーを買って出ました。
パイレーツのユニフォームを着て、敵であり同士であり友達である清原に投げている姿は忘れません。

あんたはスターや!!本物のスターや!!

ってことで、桑田さんは引退後に早稲田大学へ入学し、スポーツについて1から学びなおしました。
その時の教授が平田竹男さんです。
平田さんは経済産業省からJリーグ理事を経て、早稲田大学でスポーツ科学研究科を開設した経歴をお持ちです。

この本は2人の対談形式で展開され、早稲田大学生活や論文の内容について触れ、今後の野球界をどうするべきか?といった具合で進みます。
(それにしてもスポーツ本は対談が多いな・・・)

桑田さんの研究テーマは

「野球道の再定義による日本野球界のさらなる発展策に関する研究」

で、プロ野球選手や6大学野球の選手などにアンケートを取るという、ある意味「本当に大学生か!!」といわんばかりのこれまでの経歴を生かした手法でデータを取得し、それを分析していきます。
そして、この論文は「最優秀論文賞受賞」を受賞しました。(他の人が勝てるわけない)

それはいいとして、論文の内容は今の野球システムをぶった切る結構衝撃的内容で、これまで重視されてきた巨人の星的なスパルタ教育に物申しております。
これはテレビのS-1でも語られていたようですが、長時間に及ぶ練習、体罰、いじめ、教育者のタバコ、酒などの問題を指摘しています。

正直、体罰とかいじめとかは桑田さんがいたPL学園の話が激しすぎて「いやいや、普通はそこまでひどくないんじゃない?」と思うような内容もありましたが、練習の箇所はある方がまったく同じような事を書いていたのでびっくりでした。
それは、ノムさんです。最近買った「野球は頭でするもんだ」に書いてありました。

野球は頭でするもんだ<完全版>(上) (朝日文庫)野球は頭でするもんだ<完全版>(上) (朝日文庫)
(2010/04/07)
野村 克也

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この本自体は1982年に発行の「プロ野球の男たち 野村克也」、1983年に発行の「プロ野球 野村克也の目」をまとめたもので、30年近く前にノムさんが書いたものがほぼそのまま書かれています。
その中でノムさんが昔メジャー選手の練習方法を目の辺りにして書かれた内容と、桑田さんが言っている事が同じなわけです。

まとめると

メジャーの選手はダラダラ時間を掛けて練習はせずに、短時間で集中して行う。

これは桑田さんが本で訴えている内容とまったく一緒だったので、てっきりパイレーツ時代の経験からこのように書いているのかと思いきや、PL学園時代に「練習時間を3時間にしましょう」と監督に訴えたえているそうで、高校時代から桑田さんが考えていた練習方法はメジャーと同じ考えだったということでしょう。

さらにS-1で桑田さんは「ノックは正面のやさしいゴロのを約15分で終了」と語っていたようですが、これもノムさんの本に同じ内容がありました。
桑田さんの場合はケガ防止のようですが、ノムさんの方は「正面のボールをちゃんと取れるようにならなければ、難しいボールを取るのは無理だ」という考え方でした。
どちらにしても、ジャンピングキャッチをするようノックは不要だ!という考えは同じです。

今でも投手は100球前後で交代したり、選手をローテーションで使って休ませたりといろいろ工夫されています。
確かに日本でもプロ野球は少しはましになってきていますが、選手をケアするという考え方で見るとまだまだメジャーには及びません。
それに高校野球などは炎天下の中、エースが何試合も連続で150球以上投げたりして、よーく考えるといつ壊れてもおかしくないぐらいの試合が毎年行われています。

いや、日本流が一方的に悪いとは僕は思いませんよ。
松坂なんかは練習で100球ぐらい投げ込まないとフォームが作れなかったりと調整には個人個人の方法があります。
ロッテの前監督であるボビーバレンタイン監督は、メジャー式の練習方法などを取り入れたようですが完全にフィットしたとは言い切れないです。
今年、監督が変わり日本式に戻ったら開幕から絶好調ですからね。これが原因かはわかりませんが。

そういう事を含めて考えると僕の意見としては、桑田さんがPL時代にやっていた
「練習は3時間」「それ以外の時間は個人個人で調整する」
という方法は素晴らしいと思います。

要は選択。
全体練習は3時間集中してやり、その後はサボるわけではなく自分の体調を考えて休むもよし、不得意な箇所を集中して練習するもよしと自主性に任せて練習する。
長時間練習を否定するのではなく、強制しているのが問題ですよね。

根性も武士道もサムライもフジヤマも大事ですが、これだけ科学が発展しているのですから、練習1つとっても常に改善していかなければいけません。
隣にお手本となる国があるのですから、いいところは盗んで取り入れるのも大事です。
トヨタのカイゼンですよ。日本の十八番。

僕も一応小学生の頃は野球少年でした。
地区大会では圧倒的に強いけど、県大会では勝てないぐらいのレベル。
毎週土日に練習がビッチリあって、本当に練習に行くのが嫌だった覚えがあります。
結局、中学校に入ったら野球は目もくれずにテニス部に入りました。

うーん。僕のような子供が他にもたくさんいますよね。きっと。
野球を嫌いになったという面ではマイナスですけど、その時の辛さがその後のテニスなんかに生きたのは間違いない。
どっちがいいのかな~難しいな~

僕が思うに桑田さんの論文が正しいか正しくないかよりも、1つの意見が出されてそれについてみんなで議論することに意味があると思います。
それも桑田真澄という野球を極めた男が、このように真正面から現代野球に意見した事は素晴らしいですね。

平田先生も言っていたのですが、桑田さんは監督はもちろんですが、もっと上のNPBの理事とかコミッショナーとかそのレベルの立場になって欲しいです。
それぐらいの立場にならなければ、桑田さんの目指す野球道は実現できないでしょう。

それにしても桑田さんは何事にもまじめでストイック。
野球はもちろんとして、勉強もいつも一番前で質問しまくりだそうです。
大学のエレベーターは「教授以外禁止」という張り紙があれば階段であがるそうですし、高校時代は「陰の努力で運を貯金する」という考え方で、ピッタリ5分間人が見ていないところでトイレ磨いたり、草むしりしたりしていたそうです。

野球に対する思いや、勉強に取り組む姿勢、小さい頃からの異常なまでのストイックさ・・・

なんか読んでいて途中で怖くなってきました。

神か?仏か?

すごく尊敬しますし、好きですけど、もし友達になろうと言われたらなれるだろうか?
まぁ、僕がだらしないだけだと思うのですが、そのまじめの徹底振りに自分がついていけないかもしれません。

・・・って嘘。友達になります!!絶対になります!!!

と意味不明な締めです。
読み返してみて自分の書いた読書感想文の下手さ加減に愕然としていますが、ともかくこの本はお薦めです!!

アマゾンなどのネット書店では売り切れ続出っぽいので、欲しければ大手書店で探して見てください。
僕は一昨日、新宿紀伊国屋に行きましたけどありましたよ。

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