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『日本サッカーを救う「超戦術」』(風間八宏)を読みました!!

日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)日本サッカーを救う「超戦術」 (ベースボール・マガジン社新書)
(2010/05/06)
風間八宏

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風間さんは解説が天職?

テレビ解説やすぽるとで有名な風間八宏さんの新刊である『日本サッカーを救う「超戦術」』を読みました!
風間さんはサッカー解説者の印象がめちゃ強いですが、他にも日本サッカー協会特任理事、筑波大学サッカー部監督です。
現役時代はドイツでもプレーしたことで有名ですね。

まず、最初に言っておきますと僕は風間さんの解説は大好きです。
どちらかというと海外サッカーの解説が多いと思いますが、よくBSでやっているプレミアリーグなどでお目にかかります。

イメージ的には低いダンディな声で、冷静沈着かつ分析された解説。
松木さんやセルジオ越後さんなどの興奮型とは正反対で、日本代表の解説よりも海外サッカーの解説が本当にあっていると思います。
すぽるとではサッカーコーナーをやっていて、長谷部の彼女こと本田朋子アナの生足が・・・じゃなくて、掛け合いがとても楽しいです。

と、まーいろいろ持ち上げたので本の感想へ・・・(笑)

W杯目前のこの時期に出版されたわけで嫌でも期待します。
それも風間さんが「超戦術」とまで言うわけですから、現在の危機的日本代表を救う何かしらの提言や戦術面などの内容を期待していました。

が、正直に言ってしまえば、ものすごくガッカリの内容でした。

あまりこういう事はしないのですが、後半の4分の1は流し読み。
これで840円は高いな~

まず、超戦術という題名なわけですが戦術面の話は全然ありません。
なんでこんな本の名前にしたんだろう?

どちらかというと、というか完全に精神論の話になっています。
風間さんは今の日本代表に足りないものは

戦闘力だ!!

と、戦闘力という言葉が何度も出てきます。
要は

戦闘力=勝ちたいと思う気持ち

日本はコンセプトや形にとらわれすぎで、手段と目的がぼけている。
試合をやる目的は「試合に勝つこと」であり、勝つためにはどうするべきか考える必要がある。
「勝つ」という目的を達成するための強い思い=戦闘力を上げなければいけない。

といったところでしょうか。

うーん。
一言で言えば「みんなそう思っている」もしくは「何を今更」。

こんなの誰でも思っていることでしょう。
今の日本代表を見て「気持ちこもってるな~」なんて思っているサポーターは皆無だと思うんですが。

岡田監督が「3バック」にするかもと発言した時に、マスコミはアホみたいに「ぶれている」なんて言って騒ぎ立てました。
僕は起用法などには不満はありましたが、この発言はすごく評価しています。

3バックは両サイドがバックラインに入れるので5バックにもなれる守備的なシステムと言われています。
トルシエ時代は3バックだったのですが、すでに世界的には古いシステムで強豪国で3バックを採用している国はまず見当たりません。
そんな3バックにするかもと岡田監督が発言したことで、やっと夢物語ばかり語ってないで現実と向き合ったなと思いました。

風間さんが言っている通り、W杯の目的は「勝つこと」のみです。
そして、日本は格下であり、弱者なわけです。
アジアのチームが日本とやる際にディフェンシブで戦ってくるように、日本も形にこだわっている場合ではないのは明白です。
別に3バックだろうが、5バックだろうが、ボランチ入れて7人で守ろうが、結果勝てばいいのです。
89分守りで1分のカウンターで1対0で勝ったって、勝ちは勝ちです。
別にディフェンシブにいくべきだとは思いませんが、もっと柔軟に変化していかないと勝てないと思います。

もっと気持ちを前面に出してゴールを狙わないといけません。
シュートを打たなければ点は入りません。

そういう点で言えば、風間さんの言う戦闘力はまっとうな意見だと思います。
しかし、そればかりは選手がどう思うか?の話で、選手に見せてあげたら?って思いました。

というか、僕がビックリしたのは風間さんは意外にも精神論で戦う方なんだ~というところでした。
解説を見ている限り、細かい戦術とかデータとかをすごく重視するのかと思っていました。

あまり「あーしろ、こーしろ」とは言わずに、選手達が自分で考えるように導く事を重視しているようです。
トルシエや岡ちゃんよりも、ジーコよりの考えだったので驚きました。

やっぱりここら辺はライセンスはあっても、プロチームを実際に率いたことがないという側面があるのかもしれません。
もちろん選手がそれぞれ考えて、個人、選手間でチームを作り上げられれば一番いいのかもしれませんが、少し考えが甘くない?という気もしました。
ブラジル風の自由なサッカーを目指したジーコジャパンが崩壊し、ガチガチだったトルシエジャパンは結果を残した事を考えると、日本代表にはある程度の規律は必要ではないかと思います。

例えば2022年のW杯を目標にしてそのような育成を行っていくというなら話は別なのですけど、今すぐにうっちーのような草食系男子の戦闘力が突然急上昇するとは思えませんよ。
「気持ちを出して戦え!」って言葉で言ってもきっと響きません。
これはサッカー選手だけではなく、日本社会全体の話なのです。

こういう時期だからこそ、風間さんにはもっと具体的かつ即効性のある提言を期待したかった。
戦闘力が必要ならば、その戦闘力を上げるためにどうすればいいのか?
僕が風間さんの意見と複合して考えるならば、戦闘力を増やすのは無理だから「戦闘力のある人」を連れて行くしかないと思います。
今回の発表の中で言えば川口だし、ピッチ上なら本田さんになるのかな・・・
俊輔が全体を引っ張るぐらいになってくれるといいんだけど。

本の後半は風間さんの育成についての提言です。
「明確に指示するのではなく、自分で考えるようにもっていく」

この育成方針は大切だと思いますし、自分ならこうやるってのが結構詳しく書いてあるのですが、なにせ風間さん自身が大学の監督しかしてないわけですからね・・・
例えば、Jリーグの監督をしないまでも、その方法論を指導者集めて講習するぐらいの事を積極的にやっているのならば納得できます。
風間さんほどの人物ならば、もっと現場に響くような活動をして欲しいな~

まとめるとこの本は、選手自身や指導者が読むべき本であり、僕らサポーターが読んでもあまり効果はないような気がします。
そして、W杯で勝つために!という視点で読むと参考にならないので、長期的に見た風間さんのサッカー論といった感じで読むといいかもしれません。

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