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世界は日本サッカーをどう報じたか(木崎伸也)を読みました!

世界は日本サッカーをどう報じたか 「日本がサッカーの国になった日」 (ベスト新書)世界は日本サッカーをどう報じたか 「日本がサッカーの国になった日」 (ベスト新書)
(2010/07/24)
木崎 伸也

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木崎伸也(きざき しんや) 1975年生まれ、東京都出身。金子達仁主宰のスポーツライター塾を経て、2002年日韓ワールドカップ後にスポーツ紙の通信員としてオランダへ移住。 2003年から拠点をドイツに移し、日本代表FWの高原直泰(当時)の担当としてブンデスリーガを取材。2006年ドイツ・ワールドカップでは、現地在住 のスポーツライターとして記事を配信した。09年2月に帰国し、現在は『Number』『週刊東洋経済』『日経産業新聞』などに寄稿している。著書に 『2010年南アフリカW杯が危ない!』(角川SSC新書)、『サッカーの見方は1日で変えられる』(東洋経済新報社)がある。

引用元:アマゾン


W杯での日本代表の戦い方には賛否両論があったと思います。
割合から言えば賛が80%で、否が20%ぐらい?
そして、否の方にはいわゆる評論家と言われる人たちが多数いて、それに対して賛の一般読者が非難すると言った構造も見られました。

僕も非難をした1人なのですが、随分前の記事が検索上位に掛かってしまって、現在も「拍手」や「コメント」などが入る状況です。
いやーアクセスを稼いでくれるとはいえ、ちょっと過激な内容だったので僕も結構焦っていますよ(汗)
ただ、書いた内容を自分で何度読み返しても、自分の考えは変わりませんし、書いてよかったと思っています。

著者の木崎さんは僕が批判した方の塾生らしいので、思いっきり書きにくいのですが、いい本だったのであまり気にせず書評したいと思います。

この本は題名からして「海外メディアは日本のW杯での戦い方を賞賛していない」という匂いがプンプンしますが、まあ遠からずの内容でした。
しかし、この本の内容は真摯にその言葉を受け入れられます。
僕と違う考えも書かれていましたが、それに対するデータや他国の意見などの考察がしっかりなされていて、自分の考えを今一度考え直すような機会になったような気がしますね。


概要

日本VSパラグアイ戦の後、本田さんは「日本人でもパラグアイ人でもなければ見ていない試合だった」と語りました。
日本では結果よければすべてよし!になった雰囲気もありましたが、じゃあ実際海外での評価はどうなの?って切り口であるため、この本の中でも外国人に指摘されている「周りの評価を気にしすぎる」日本人体質にはピッタリの本ですw

てか、思いっきり本の中で外国人に「日本は周りの評価を気にしすぎる!!」て言われている事を書いているのに、この本を出すのってちょっとした矛盾ですね・・・

ドイツやスペイン、ブラジル、オランダなどの強豪国のメディアで伝えられた内容が中心となっています。
実際に、試合中の解説の人の声などもあって、厳しい意見やいい意見などがリアルに伝わってくるので、これは世界が日本に対しての印象として受け止めないといけないでしょう。


海外メディアにおける日本戦の評価

細かく書いちゃうとあれなんでざっくり言ってしまうと、海外メディアの評価はデンマーク戦を除けば厳しいものが多いです。
理由は想像通りで「守備的すぎる」って事ですけど、これには返す言葉がありません。

日本は弱者なんだからしょうがないじゃんね~~!!!

まぁ、退屈って言われても仕方ないか・・・

ただ、この本の最後の方にも書かれていますが、すごく前向きに捉えるとこれら批判は「やれば出来るのに」の裏返しのような気がします。
実際、デンマーク戦で素晴らしいサッカーをして、パラグアイ戦では攻撃的なサッカーは出来ませんでした。
だからこそ、パラグアイ戦での海外メディアのガッカリっぷりは激しく、それはデンマーク戦のように「素晴らしいサッカーをやろうと思えば出来るのに、なぜ勇気を持ってやらないのだ!」という批判が多数でした。

これってある意味、認められている証拠ですよね?

「怒られるうちが華だ」なんて言葉があるように、フランスW杯の頃ならば批判すら出ない、そんな期待すらしていない状況だったと思うわけです。
間違いなくカメルーン戦あたりは「退屈すぎる」だけの評価ですが、試合を重ねるごとに評価は少しずつ上がっているのも特徴です。
「やる気になれば出来るのにやらない」という印象が強かったようで、やっと一人前に評価されるレベルまで来たって事でしょうかね。

それに加えてよく海外などでは評価が数字で表されますが、各国の採点方式で個人の採点もされています。
日本では本田さんがMVPって感じですが、フランスは松井と遠藤、ドイツは中澤と闘莉王、スペインは本田と国の特徴によって評価の高い選手が変わっているのが面白い。
まぁ、そう考えると国のカラーによって何が評価されるのかがマチマチなので、そこは割り引いて見なければいけませんね。


今後の日本代表

どうも評論家の方々は僕ら一般サポーターを勘違いしているようなのですが、僕らだって日本代表の戦い方にすべて満足しているわけではありません。ですよね?
もともとのコンセプトのように、スペインみたいに細かいパス回しで崩して倒す事が出来ればそれは一番よかった。

ただ、現状を把握し、目の前の結果を追求したためにあの形になりました。
親善試合のオランダ戦のように華麗にやって華々しく惨敗する事も出来たでしょうけど、結果にこだわったところを評価しているのです。
僕はあのバラバラの状況で、今後のサッカー人気を左右する大会において、世界のどうでもいい評価を得るよりも結果を出す事の方が絶対に重要だったと思っているのですよ。
だから、僕らだって世界メディアと同じで「やる気になれば出来た」「あえてやらなかった」という気持ちです。

ここが僕が批判している評論家の方々との絶対的に交われない点なのかもしれません。
理想と現実ってところでしょうか。。。

ただ、今回ベスト16に入った事で、W杯4回出場中2回も予選突破しているわけでもう弱者とは言っていられないでしょう。
あるゴルフ番組で星野仙一さんが石川遼くんにこんなことを言っていました。

調子がいい時こそ反省が必要

何気にいいこと言いますね。。。
だから、今回悪かった点はしっかりあぶりだして欲しいし、このまま何となくよかったねで終わらせるのはやっぱりよくないと僕も思います。

この本を読む限り、無駄走りとパスの精度は問題ですね。
運動量はあるのですが、効率的に走れていないという事です。
パスの精度が悪いから、無駄な走りが増えているのかもしれません。
ちなみにパスの成功率は、北朝鮮よりもニュージーランドよりも悪い全出場国中最下位です(涙)

なんだよ。結局、オシムの言う「考えて走るサッカー」なんだな。


評論とは

僕は日本代表批判をすべて排除するつもりはありません。
それは考え方の違いであり、全員が同じ考えを出来るとは思っていませんし、100人いれば100人の考え方がある事ぐらい理解しています。
ただ、根拠もなく「韓国の方が優れている」とか「みんな同じ事言ってたジャン」とかの意見では議論にもなりませんし、それは「評論」ではないと思います。

この本のようにしっかり根拠を持って、「日本のここがダメでこうするべき」という内容であれば僕だけでなく国民が受け入れるし、今後の日本代表のあり方についてまた議論が出来ると思いました。
企画勝ちというか、評論のアイデアもおもしろいですし、同じ環境、舞台で戦うW杯だからこそ意味のある捉え方だし、ジャーナリストでないと書けない内容であり、これこそプロの評論家が書く「評論」なんじゃないかな~
なかなか、お薦めの本ですね。


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