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主将論(宮本恒靖)を読みました!!

主将論 (幻冬舎新書)主将論 (幻冬舎新書)
(2010/06)
宮本 恒靖

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ツネ様こと現在ヴィッセル神戸に所属する宮本恒靖選手の本です。
この本、W杯前に大量購入した本の1冊で、すでにW杯も終わっちゃって今更読む価値あるのかな~?なんて正直思ったのですが、読み始めたらあっという間に読んじゃいました。
個人的に宮本は好きな選手って事もあると思いますけど、内容はかなり面白かったです。

帯には中澤に告ぐなんて書いてありますが、別に中澤(だけ)に向けた言葉などはないし、南アフリカW杯を重んじた本でもないので、W杯後でも普通に読めると思います。
まぁ、W杯前での発売なので、帯も釣りっぽい内容になっているだけですね。キャプテンは長谷部になっちゃって大失敗ですけどねw

考えてみれば、年代別代表からA代表までここまで長くキャプテンだった選手はいません。
高校時代中学時代はサッカー部のキャプテンだったと共に生徒会長までやっていたようでして、クラブチームでもガンバ時代、現在の神戸でもキャプテンらしいです。

あのね~男前でサッカーうまい上に優等生ときましたか・・・(嫉妬)


概要

キャプテンはどうあるべきか!っていう押し付けがましい内容はあまりなく、基本的には自分がキャプテンとしてどのような考えで、どのように行動してきたかを中心に書かれています。
宮本は日韓W杯、ドイツW杯でもキャプテンを務めており、成功した日韓W杯と失敗したドイツW杯の考察は大変興味深い内容でした。
それに加えて、ガンバとヴィッセルの話。
さらにはすごく印象が薄いですがオーストリアのザルツブルクというチームへ海外移籍した経験もあり、日本のクラブと海外のクラブとの違いなどもおもしろいです。

宮本にとって、キャプテンである事はすごく重いことであるようで、よく言われる「キャプテンシー」という言葉を一番理解している選手かもしれませんね。
キャプテンマークを巻く事は、ピッチに出る前の最後の儀式になっているらしく、ジンクスなどを信じる選手も多いですが、宮本にとってはそれに近い感じのようです。


日本代表のキャプテン

この本に書いてあるわけじゃないのですが、南アフリカW杯で中澤が語るエピソードの中で有名な話があります。
それは、W杯直前でキャプテンが中澤から長谷部に代わりました。
中澤はキャプテンを外された事ですごく落ち込んで、あまりに落ち込んでいるものだから、遠藤、俊輔、トゥーリオなどが焼肉に連れて行き励ましたとか。
その励ましに中澤はすごく感激して、立ち直り、試合で結果を出したといういい話です。

確かにいい話ではあったのですが、正直僕は???って印象でした。
僕の感覚だと極端な話、日本代表のキャプテンなんて飾りみたいなもんじゃないの?とマジで思っていました。
だって、中学・高校のチームならまだしも、日本代表ってのはそれぞれのクラブでキャプテンになれるような一流選手の集まりなわけで、別にキャプテンなんていなくたって個々でちゃんとマネージメントできるだろうと。

それに、中澤がキャプテンじゃなくなったとしても、中澤のディフェンスとしての能力は誰もが認めるところだし、チームの支柱であることは変わらないでしょう。
レギュラー外された俊輔にまで励まされるって・・・俊輔励ましてやれよ!!って思いましたw

だけど、この主将論を見ると日本代表のキャプテンは重要なポジションであり、中澤が落ち込んだ理由も多少わかったような気がしました。
まぁ、中澤より俊輔の方が落ち込んでるだろ!!って気持ちは変わりませんが。

それぞれのクラブでのやり方とか、Jリーグと海外チームの考えの違いとか、日本代表は短期間での集まりなので、長い時間を掛けてまとめる事はできません。
一流だからこそ、我が強い選手も多いので、そこをまとめられる人がいないといけないんですね。


アジアカップとドイツW杯予選


やはり、宮本と言われるとあのシーンが一番印象深いですよね。
中国のアジアカップのヨルダン戦?
俊輔とサントスがツルっと滑ってPK失敗した後に、宮本が審判に提案しPKの場所が反対になった前代未聞の場面。
あの場面のついての宮本の心情などは面白いところです。

それ以外でもドイツW杯のオーストラリア戦の話とか、ドイツW杯予選で苦戦していた時の話とか。
ともかくトルシエはうるさすぎて選手をまとめるのが大変だったし、ジーコは自由すぎてまとめるのが大変だったらしい。
選手で言えばやはり中田ヒデさんが何度も登場してきて、高いレベルを求める、求めすぎるヒデさんと他の選手は報道通りかなりぶつかっていて、ヒデさん孤立も事実っぽいです。

「監督と選手」「監督とヒデ」「選手とヒデ」などなど、宮本自身キャプテンとしての多くの苦悩があったことがわかりました。
ただ、逆を言えば宮本というキャプテンがいたからこそ、あの当時の日本代表はまとまっていたという事です。
そして、ドイツ大会での分裂は僕からすれば宮本のせいだとは思えませんが、本人はすごい後悔や「もっとどうにか出来たのでは?」という気持ちが大きいようです。


宮本恒靖という人間

この本を読んでいて思ったのは、宮本恒靖は桑田真澄さんにそっくりだというところ。
なんだろう?
競技は違いますが、優等生なところとか、常に頭を使って分析しているところとか、うちに秘める熱さとか。

まだ選手なのでなんですが、宮本はいい監督になるだろうな~と思いました。
サッカー監督ってシステム重視の人と、モチベーション重視の人がいると思うんですよ。
前者は岡田監督だったりですし、後者はマラドーナだったり、木村和司監督だったり。

だけど、宮本は両方を出来る人だと思います。
大げさじゃなくモウリーニョみたいになれる。
試合前は緻密な分析からシステムを構築できるし、選手の考えやチームの状態をしっかり汲み取ってモチベーションを上げられる。
モウリーニョみたいに派手なガッツポーズをするとは思えませんが、選手を鼓舞する力は誰よりも長けている。
それぐらい日々、人をよく見ている事がよくわかります。

何より日本人選手としては誰よりも経験値がありますしね。
キャプテンとして監督と選手の間にずっといたわけで、両者の考え方を誰よりも知っている人です。

選手としてもまだまだがんばって欲しいですが、引退後は監督だろうが解説だろうが何でも出来そうですね。

主将論って言うと堅苦しいですが、サッカーファンなら目を通した方がいいと思える良書でした。
ここら辺も桑田さんと似ていますが、文章の書き方などにも知性を感じるし、すごく読みやすい文章でしたしね。
お薦めです。


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この記事へのコメント

さつき : 2010/08/25 (水) 15:39:56

こんにちは。最近Jリーグから遠ざかっているので宮本選手の名前も久しぶりに聞きました。主将を続けてきた、これじたいすごい経験な気がします。人をリードしていくのが苦手、な私には羨ましい資質…。そういう人間にも役立ちそうですね。ちなみに彼がサッカー部主将兼生徒会長だったのは中学時代だったと思います。高校からはガンバユースの選手だったかと。

レイ : 2010/08/26 (木) 20:58:29

> ちなみに彼がサッカー部主将兼生徒会長だったのは中学時代だったと思います。高校からはガンバユースの選手だったかと。

ありがとうございます!!完全に間違えました(笑)
慌てて本文修正。

>人をリードしていくのが苦手、な私には羨ましい資質…。

そうなんですか。
人には自分なりの資質があるので、誰かを引っ張っていくだけがいいとは思いませんよ。
キャプテンの周りにはそれをカバーする人や違う意見を言う人など、いろんな人がきっといるわけで自分が出来る範囲でやれる事をやればいいと僕は思います。

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