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「犠牲バントは消滅すべきだ」バントをすると得点が下がる?

なぜか経済誌なのに一番素晴らしいスポーツコラムを書く日経新聞に面白いコラムがありました。

メジャーはなぜバントをしないのか 日米野球比較(1)
major.jpg



日本野球とアメリカ野球の最大の違いとも言えるバントについて深く掘り下げて分析しています。

日本であれば、ノーアウト1塁の場面であれば得点差やバッターにもよりますが、バントを選択する事はとても多い。
逆にメジャーは基本的にどんな場面でもヒッティングをして、そもそも「バントをする」って事自体が珍しい光景です。

僕の勝手なイメージでは、メジャーは「そんなチマチマした野球やってられるか!」とか「野球の醍醐味はホームランだ!」とか「バントなんて恥ずかしい!」とかそういう心意気?でバントを避けているような気がします。
しかし日本ではバントで送るのはある意味定石というか常識みたいになっていて、得点を取る確率を上げるために送っているんだと思います。
いわゆるスモールベースボールというやつで、バントは日本野球の象徴みたいなものでしょうか。




だけど、このコラムではその「バントをした方が得点力が上がる」という日本式の戦術をかなり覆す内容となっています。

結果から言えば、「ノーアウト1塁でヒッティング」と「バントをして1アウト2塁にする」をデータ上比較すると、バントをしないでヒッティングに行った方が得点に繋がる可能性が高いというのです。

過去のデータを引っ張り出してきて、実際に得点に繋がったデータから「得点期待値」という数値に直して比較しています。
1961~77年で取ったデータで1度、2000年~04年で取ったデータで1度、比較しているのですが今も昔も「得点期待値」はバントをしない方が高い数字になっています。

さらに、バントに失敗はつきものなので、そこら辺を入れると
「強攻せざるを得なかった場合も含め、監督がバントというサインを一旦は出したとき、実際に1死二塁となったのは全体の48.1%しかなかった」
と言う事らしいのです。

バント自体の成功率が約5割。
さらに成功して1死二塁になったとしても、無死一塁でヒッティングの方が確率は上。

面白いデータですよね。

その上ちゃんと「バントが内野安打になったり、守備のエラーが出て、ノーアウト1塁2塁になる場合」も考慮に入れたデータを取っているのですが、それでもデータ上は無死一塁でヒッティングの方が上なんだそうです。

ただ、最後に書いてあるように「まったくバントをしない方がいい」という結論はまだ早くて、「1点を取りに行く場合」は別の話になると匂わせて「続きはWebで!」じゃなくて「続きは20日のコラムで!」になっているのでそれも注目です。
まあ、「1点を取りにいく場合はバントは有効」という結論だとは思いますが・・・

もちろんこのデータを鵜呑みには出来ません。
間違いなく日本の方がバントスキルは高いでしょうし、パワー面で見てもホームランや長打の確率が低そうな日本では、ワンヒットで1点を取れるような状況を作るのはある意味当然。
バントでしっかり送って、1点を積み重ねていく日本の野球は僕は好きです。

とは言っても、スポーツもデータ時代なのでこういうデータを参考にする事も必要だと思います。
その時の状況で作戦なんて変わってくるわけですが、野村監督の本などには書いてあるんですけども、野球は「確率のスポーツ」であるわけでこういうデータもバカには出来ないと思いますよ。
このご時勢なので日本でもしっかり統計を取っていて、公表していないだけかもしれませんが、数字になると説得力がありますよね。

僕もなんとなく常識&得点力が上がると思っていたバントですが、実際はそうでもないっといった新しい発見が新鮮でした。
最近、桑田さんが野球を根底からひっくり返すような言動をしていて注目されていますけど、まだまだこういう常識が意外と常識じゃなかったなんて事がたくさんありそうです。
本当に日経新聞のスポーツコラムは質が高いな~

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この記事へのコメント

岩渕猛(たけし) : 2010/12/18 (土) 12:17:35

打つ方が、打者は「キモチイイ」と思うんですよね~
投げる方も、打ってくる相手とガチンコの勝負をした方が「キモチイイ」と思うんですよね~
見てる方も、ガチンコの勝負の方が見ていて「キモチイイ」と思うんですよね~

WBCのイムチャンヨン(真相は分かったような分からないような感じですが、)、
人生で最高の場面、そこに歴史上最高の選手の一人であるイチローが目の前に!
これは勝負したいじゃあないですか!!!

上記は極端な例ですが、無死1塁になったら俺はバントしなきゃいけね~んだよな~、だと気持ちが盛り上がらないと思うんですよね~

送りバントではなく、どうやって走者を次の塁に進めるのか。
盗塁、守備体系などまで含めた脳みその使いあい!
僕は野球で一番好きな場面のひとつなのです!

その楽しみを、単純に送りバントで。
つまんね~~~~~って感じちゃう時が多いワタクシでございます~
(もちろん様々な可能性を考える楽しみ、はあるのですが。初球からやっちゃうとつまんね~って)

レイ : 2010/12/18 (土) 13:45:32

岩渕猛さんはメジャーよりの考えなんですね~
僕はバントをする日本野球も好きですけど。

ちなみにイムチャンヨンのあの場面はテレビでやっていたのですが、監督は敬遠サインだったのですが、コーチが勝手に勝負のサインを出したようで、イムもキャッチャーもサインに従ったそうですよ。
まあ、イムも勝負したいと心では思っていたと思いますけど。

真っ向勝負して欲しいという気持ちももちろんですが、確率的にもバントが効果的でないならば、バントはあまり必要ないって事になっちゃいますよね~

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