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岡崎慎司のシュツットガルト移籍問題まとめ

岡崎のシュツットガルト移籍で、清水エスパルスとシュツットガルトが揉めています。
まあ、よくある話なのですぐに解決するかと思いましたが、長期化&泥沼化している状態で、岡崎は今でも試合どころかベンチにも入れない状況です。
FIFAまで介入してきて大騒ぎ状態なので、一旦いきさつをまとめてみようと思います。

2011年1月29日 日本代表がアジアカップ優勝、そのまま岡崎はドイツへ直行
2011年1月31日 シュツットガルトが岡崎の入団を発表
2011年2月6日 岡崎チームへ合流
2011年2月12日 ニュルンベルク戦で先発が期待されたがベンチ外
2011年2月13日 ベンチ外だった理由は選手登録がされていなかった事が理由である事が判明


【詳細】
前所属クラブの清水エスパルスが、シュツットガルト側の手続きに問題があると判断し、選手登録に必要な国際移籍証明書を発行していなかった。
移籍期限は過ぎており、FIFAの裁定に持ち込まれ、最悪移籍が出来ない可能性も。

2011年2月13日、14日 清水エスパルスが公式ホームページ上で日本文及び英文で主張を掲載

【詳細】
清水エスパルスは13日に日本文で、14日には世界に事情を知ってもらいたいという理由で英文で、エスパルス側の主張を掲載。
これが全文です。



清水エスパルスに在籍しておりました岡崎慎司選手(2011年1月31日付にて契約満了)のドイツ ブンデスリーガのシュツットガルトへの移籍に関する経緯を下記の通りご説明申し上げます。

去る1月30日にドイツ ブンデスリーガのシュツットガルトより、岡崎慎司選手と契約したとの発表がされました。
エスパルスは、岡崎慎司選手がドイツの名門クラブから高い評価を受けたことは非常に喜ばしいと考えておりますが、岡崎慎司選手の移籍の発表をシュツットガルトがエスパルスとの合意なしに一方的に行ったものであるため、エスパルスとしては困惑いたしました。

岡崎慎司選手に限らず全ての選手の移籍は、契約とFIFAの規則に従って行なわれる必要があります。シュツットガルトの岡崎慎司選手の移籍に関する対応については、2つの重要な点でFIFA 規則の違反があると考えております。
まず第一に、シュツットガルトは、FIFA の「選手の地位および移籍に関する規則」18-3項に従い、岡崎慎司選手との契約交渉を開始するに先立ってエスパルスに事前に通知することを全く行わずに岡崎慎司選手と契約交渉をしている点。

第二に、エスパルスと岡崎慎司選手との契約が2011年1月31日まで効力があるにもかかわらず、シュツットガルトは2011年1月31日を契約開始日として岡崎慎司選手と契約をしている。このような契約を行う場合、FIFA の「選手の地位および移籍に関する規則」18-5項に従い、エスパルスと岡崎慎司選手の契約を期間満了前に終了させるための違約金についてシュツットガルトとエスパルスが合意しなければ、選手の移籍は認められないという点。
 
エスパルスは、株主、ファン・サポーター、スポンサー、選手、スタッフなど多くの人々に支えられており、FIFA規則に則らない今回の移籍手続きを認めることは、こういった皆さまに対する責任放棄であり、できないことであると考えております。

シュツットガルトおよび(財)日本サッカー協会には、すでにエスパルスの立場を明確に説明しており、今後はFIFA に対しても正しいルールの適用を求める機会を求めたいと考えております。
エスパルスは、一刻も早く今回の移籍手続きに関する問題が解消され、岡崎慎司選手にドイツのピッチで活躍してもらいたいと考えております。そのために、全力で問題解決のための努力を行なっております。

引用元:http://www.s-pulse.co.jp/news/20110214-3094.html



2011年2月15日 FIFAが清水エスパルスの申し立てを却下。シュツットガルトはエスパルスを逆に提訴予定。

【詳細】
FIFAは規約違反ではないと、以下理由からエスパルスの申し立てを却下すると発表。

・「選手の地位および移籍に関する規則」18条3項に、契約の切れる半年前から他クラブとの交渉は可能と定められていて、文章による通達は不要である。
・シュツットガルトと岡崎の契約は2月5日から発効するものとなっている。
正式にこの裁定が下れば、シュツットガルトが逆に清水エスパルスに対してFIFAに提訴する可能性を示唆。
・契約開始日の2月5日から選手登録されるまでの年俸の日割り分の補償
・岡崎の受けた精神的ダメージ
・シュツットガルトへの名誉毀損に対する損害賠償。

2011年2月16日以降

FIFAの裁定が下り次第、国際移籍証明書の発行がされる。
岡崎の代理人がドイツ協会側に申請すれば日本協会からすぐに発行される見通し。
17日のベンフィカ戦までには選手登録も完了する見込み。


完全に解決はしていませんが、現在はこんな感じです。
ポイントは交渉時期と契約の日付なのですが、お互いの主張がまったく違うのでよくわかりませんね。

交渉時期に関しては、両チームともFIFA の「選手の地位および移籍に関する規則」18-3項を確認していながら、解釈が違っています。
契約日はエスパルスは1月30日、シュツットガルトは2月5日とこれまた全然違う。

確かに海外クラブとの契約は複雑だと思いますし、僕なんかも海外の会社と契約書を交わした事がありますが、そもそも法律が違ったりするためかなり時間が掛かりました。
だから、FIFAが規則を作っていたり、代理人を通していたりするはずなのですが、このような事態に。

大体この手の揉め事は、海外クラブがいい加減で契約無視して暴走したりする場合が多いような気がしますが、今回に関してはエスパルスに分が悪そうな感じですね。
もし、エスパルス側の勘違いだったりした場合は、ある程度損害賠償を受けても仕方ないかもしれません。

特にシュツットガルトは現在絶不調で、僕もニュルンベルク戦がやっていたので見ましたが、まあひどかったですね。1対4でボロ負けでした。
ブンデスリーガ18チーム中、現在17位で降格圏に沈んでいます。

こういう状況から冬の移籍シーズンで即戦力として岡崎を獲得したと思われ、余裕のあるチームならば1~2試合すっ飛ばしても影響は少ないですが、現状を考えるとこれからの1試合1試合がシュツットガルトにとって大事な試合です。
なので、無駄に怒りも増幅しているような気がしますが、正直あの試合で岡崎1人入ったからって何とかなったとは思えませんけどね(笑)

ともかく岡崎からすれば移籍が破談にならなくてよかったし、シュツットガルトからの期待は大きく大変ですが、逆に考えればチャンスですよ。
ここでシュツットガルトを残留に引き上げられる活躍をすれば、岡崎の評価は一気に上がると思います。

とりあえず、明日に迫ったベンフィカ戦に出るのか?清水エスパルスはどう出るのか?が注目ですね。

【追記】
コメントで太郎さんがFIFAの規約を見つけてきてくれました。
これが問題の「選手の地位および移籍に関する規則」18-3項です。

3. A club intending to conclude a contract with a professional must inform the player’s current club in writing before entering into negotiations with him.
A professional shall only be free to conclude a contract with another club if his contract with his present club has expired or is due to expire within six months.
Any breach of this provision shall be subject to appropriate sanctions.

代理人と一緒に契約を結ぼうとしているクラブは、交渉に入る前に書面にて選手の現在のクラブに通知しなければならない。
選手の現在のクラブとの契約が切れた場合もしくは6ヶ月以内に切れる場合は、別のクラブとの契約は自由です。
この規定を破った場合は、適切な制裁を受けなくてはいけません。

っということなので、書面で通知していないという清水エスパルスの主張は正しいようにも感じます。
2行目の訳が怪しいですが、6ヶ月以内に契約は切れるので契約すること自体はOK?みたいに見えますが、契約日と契約期間は違うでしょうから、2重登録がいいとはたぶん言っていないでしょう。
2重登録については、契約で交わされた期間しだいのような気がしますね。

とりあえず、岡崎は暫定的な選手登録を受けて、試合に出場可能となったようですが、この問題自体はまだ解決していないと考えた方がよさそうです。

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この記事へのコメント

太郎 : 2011/02/16 (水) 23:30:59

当該のFIFAの規則をダウンロードしました。
清水エスパルス側は読んでいなかったか、よく理解していなかったのではないかなぁともとれる解釈をしています。ちなみにFIFAが裁定した過去の選手とクラブの契約問題もFIFAのウェブサイトからダウンロード(PDF)出来ます。

エスパルスは分が悪そうです。
以下18項の原文です。

18 Special provisions relating to contracts
between professionals and clubs

1. If an agent is involved in the negotiation of a contract, he shall be named in
that contract.

2. The minimum length of a contract shall be from its effective date until the
end of the season, while the maximum length of a contract shall be fi ve years.
Contracts of any other length shall only be permitted if consistent with national
laws. Players under the age of 18 may not sign a professional contract for a
term longer than three years. Any clause referring to a longer period shall not
be recognised.

3. A club intending to conclude a contract with a professional must inform the
player’s current club in writing before entering into negotiations with him. A
professional shall only be free to conclude a contract with another club if his
contract with his present club has expired or is due to expire within six months.
Any breach of this provision shall be subject to appropriate sanctions.

4. The validity of a contract may not be made subject to a successful medical
examination and/or the grant of a work permit.

5. If a professional enters into more than one contract covering the same
period, the provisions set forth in Chapter IV shall apply.

FC東京サポ : 2011/02/17 (木) 00:40:31

18条の3項には一応入団交渉する前には必ず通知することって書いてはありますね。
あと、6ヶ月以内に契約が切れる場合でも二重の契約をして良いとも書かれてません。
2月5日に契約発効というのはそちらはUEFAでのルール違反になるのではと(スポニチの記事だけにまゆにツバを付ける必要があります)。
この事件で思うのは「結局金が欲しいのか」などというシュツットガルトのJリーグクラブへのリスペクトを著しく欠いた姿勢が自分としてはものすごくに気になってますね。

いるか : 2011/02/17 (木) 08:32:30

18.3項によれば、もし清水の主張に嘘が無ければ、清水の方に正当性があると思いますけどね。
シュツットガルトは、事前通知もなしに交渉し、清水の契約期間内に、登録しちゃったわけですからね。
1日くらいいいだろう、とか それはないでしょう。
アジアのクラブだから強引に進められば相手は折れると 甘く見ていたのか。英語なんか読めねーだろうと、侮蔑していたのか。いずれにしても、シュツットのやり方には反発を覚えますね。
清水の主張に嘘がないということを前提にしての話ですが。

レイ : 2011/02/17 (木) 16:50:29

FIFAの規約ありがとうございます。
そこまで見てませんでした・・・

A club intending to conclude a contract with a professional must inform the player’s current club in writing before entering into negotiations with him.
(代理人と一緒に契約を結ぼうとしているクラブは、交渉に入る前に書面にて選手の現在のクラブに通知しなければならない。)

あらら。確かに書いてありますね。ここでのprofessionalは代理人で合ってますかね?

うーん。どういうことだろ。
こうなるとエスパルスの主張が正しいようにも見えます。
FIFAの発表?はスポーツ紙から持ってきているので、これがガセという事もありえますね。

123 : 2011/02/18 (金) 00:54:47

初めまして失礼します
書面での通知に関しては3項において取り上げられていて、続く文章に「契約が切れているか6ヶ月以内に切れる場合にのみ自由に契約できる」と但し書き的に書いてあるのでシュツットガルトに通知の義務はないということでは?

吉田 : 2011/02/18 (金) 20:50:33

いつも楽しく拝見させて頂いてます。

第3項ですが、一つ目の文章の主語は”A Club”で獲得を狙うチーム、二つ目の文章の主語は”A professional”で獲得される選手ですよね。ですので、一つ目の文章はチーム側の義務、二つ目の文章は選手側の資格について規定してあるのではないでしょうか。
従って”free”なのは選手であってチームではなく、
シュツットガルト側には事前通知義務があると思います。

レイ : 2011/02/18 (金) 22:18:06

僕も123さんの解釈だったのですが、吉田さんの意見を聞くとそのように見えてきました。
2行目が1行目の補足と考えていたのですが、主語をしっかり考えるとこれは別々かもしれませんね。

エスパルスとの契約が切れる6ヶ月前から契約は可能だが、その場合チームと選手が話し合う前にはエスパルスに通知が必要って感じでしょうか。
そうするとやっぱりエスパルスの主張が正しいのかな?

まあ、こんな感じなんで両者の意見が食い違っちゃうんでしょうね・・・

いるか : 2011/02/19 (土) 08:44:55

吉田さんのおっしゃる通りです。
professional は選手です。選手と契約を結ぼうとするクラブは事前通知しなければいけない ということです。これはクラブ側のぎむです。
選手の方は、契約期限の半年前から自由に契約できます。ただし、太郎さんが表示してくれたFIFA規則18.5で、同一期間にわたる2つの契約を結んではいけない とあります。二重契約は禁止されてるんです。
清水の契約は1月31日までカバーしてます。それに対して、シュツットガルトは、1月31日からの移籍証明出してくれと言ってきたそうですから、それは規約違反です。
なお、なぜ、1月31日の移籍証明が欲しいかって言うと、欧州の移籍期間が1月31日までと決まっているからですね。
こんなことネグってどうすんだ と言いたいですね。

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