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クルム伊達と安藤美姫が語る「勝ちに捉われない事」

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 8/4号 [雑誌]Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 8/4号 [雑誌]
(2011/07/21)
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クルム伊達と安藤美姫に共通するもの

最新号のNumberは「非エリートの思考法」が題材でした。
その中で安藤美姫とクルム伊達が続きで特集されていたのですが、両者が同じような事を話しているのが印象的でした。
まったく年齢も違いますし、この2人に関して言えば他で特集されている人よりも若い頃から成功している方だとは思うのですが、2人に共通するのは最初良くて、途中ダメ(休み)で、また最近良くなってきた事。
そして、2人とも最初の絶頂期は勢いに頼るところが多く、精神面に弱点を持っていた事。
そして、現在の絶頂期は精神面の強化が結果に繋がっている事です。


「優勝おめでとう」より「あの演技が忘れられない」が嬉しい安藤美姫

安藤美姫は女子で唯一4回転ジャンプを試合で成功させた選手です。ただ、今となってみれば「成功させてしまった」と言えるかもしれません。
それまで絶頂だった人気や実力を持っていた安藤美姫はトリノオリンピックの惨敗から少しずつ歯車が狂っていきます。

マスコミ、ファン、フィギアを取り巻くすべての人が彼女に4回転を期待するようになりました。
試合前の質問には必ず「4回転跳びますか?」があり、試合後の質問には必ず「次は4回転期待しています」が入るように。
安藤美姫自身もその期待に応えられるように、チャレンジしては失敗し、チャレンジしては失敗し、を繰り返しました。

次第に他の演技にも精彩を欠くようになり、そこまでひどい成績ではないにせよ、オリンピックやグランプリファイナルという大事な場面で結果が出せなくなり、気が付けばオリンピックでは惨敗、浅田真央やキム・ヨナに大差を付けられるように。
大事な場面でのミス連発により、いつからか笑顔も消え、安藤美姫は「力はあるけど、精神面が弱い」というレッテルを貼られるようになりました。

だけど、安藤美姫は変わりました。
泣きながら練習していた彼女は、今でははっきりと「スケートが楽しい」と発言しています。
それは「勝つために滑る」のではなく、「見てくれる人が楽しめる演技をする」と意識が変わったからです。

安藤美姫は言いました。
「優勝おめでとう」より「あの演技が忘れられない」の方が嬉しいんです。






ナブラチロワに「私の記録は抜かないでね」と言われるクルム伊達

今年のウインブルドン2回戦。
クルム伊達は元世界ランキング1位、ウインブルドン5回制覇のビーナスウイリアムズと最終セット14ゲームまでもつれる接戦で惜敗しました。
ビーナス自身が本調子でなかった事を割り引いてもこの試合は世界のテニス関係者を驚かせ、試合後には負けたクルム伊達に向けてファンはスタンディングオベーションが巻き上がりました。

テニスが好きな人ならば誰でも知っているように、ビーナスウイリアムズはテニス界の流れを大きく変えてしまった存在です。
ナブラチロワ、グラフ、そして伊達公子と技巧派な選手が多かった中で、圧倒的なパワーと強打で男子同様にパワーテニスへと変えた張本人です。
そのビーナスに対し、40歳になったクルム伊達が勝つ寸前まで行ったという事に意味があるのです。

ビーナスに負けた直後から多くの選手や関係者に声を掛けられたといいます。
その中で47歳でのウインブルドンの勝利記録を持つナブラチロワは、クルム伊達に冗談交じりでこう言ったそうです。

「47歳の私の記録だけは抜かないでね」

伊達公子は最高世界ランキング4位まで行った事があります。
ただ、4大大会で優勝はおろか決勝戦にも行った事がありません。
そこまで精神的に弱かったとは思いませんが、うまく行かない時には明らかにイライラした表情を見せたり、苛立ちで叫ぶような場面も何度も見ました。

そして、精神面が安定すれば最強に強いと思わせてくれたのが伝説のグラフ戦。
絶対王者に勝利し、引退のきっかけを作った試合なのですが、これはフェドカップという団体戦だった事がこの奇跡を生んだといってもおかしくありません。
伊達公子は日本チームの勝利と、メンバーが傍にいて応援してくれる事で、最後の最後もまで精神力を切らすことなく勝ち切りました。
本人も試合後に「一緒に戦うチームのメンバーがいたから勝てた」とコメントしていたと思います。

そして、44歳になったクルム伊達は、当時の伊達公子にアドバイスするならばこう言うと語っています。
「テニスに勝つことだけに心を捉われるんじゃなくて、もうちょっとてにっすに対する追求心を持ってコートに立ってみれば」


誰のために、何のために戦うのか

まったく2人が似たような事を続けて話しているのでビックリしました。
勝負の世界だし、結果がすべての世界において、勝ちたいと思うのは当然。
だけど、2人はその気持ちを通り越した事で、1人は完全復活して女王に返り咲き、1人は長期休養からカムバックしてなお世界のトップと渡り合える事を証明しました。

彼女達は決して勝つ事を諦めた訳ではありません。

誰のために、何のために戦うのか。

その事が明確になった事で今の絶好調に繋がっているのです。

辛く、悲しい事が多い昨今ですが、誰かのためにがんばる気持ちを忘れてはいけません。
もし、今がうまく行ってなくても、こういう気持ちを忘れなければ必ずや明るい未来があるはずです。


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